学生インターンの受入


2005春 インターンレポート
青山学院大学 国際政治経済学部 3年 田宮愛子さんのインターン体験記


◆はじめに

はじめまして、この春、有村事務所でインターン生としてお世話になった、青山学院大学3年の田宮愛子です。採用前の面接を終え、もしかしたら今回はインターンに参加できないかもしれない・・・と半ばあきらめかけていた2月の始め、大学からインターン受け入れ決定の知らせを受けました。国の政治を動かしている永田町で春休みを過ごせるという喜びとともに、私なんかに本当に国会議員事務所でのインターンが務まるのだろうか、という大きな不安がありました。しかし、有村議員や事務所の皆さんの親切な指導によってなんとか無事にインターンを終えることができた今、私が経験したことや感じたことを皆さんにお伝えしたいと思います。

◆プロジェクト“北方領土”!!

インターン中、議員が私達に課題として与えてくれたプロジェクトに、“教科書における北方領土の記述問題”があります。それまでは右翼的な主張だとか、古い話題であるように捉えられがちであった領土問題を、もう一度勉強しなおすよい機会になりました。 まず、国会図書館の調査室の方々のご協力を得て、集めていただいた23冊の中学校の社会科教科書における北方領土記述を一つ一つ確認しました。そこでわかったことは、北方領土についての記述は本文中ではなく、欄外や地図中に小さく扱われている程度に留まっていることが多いということです。領土問題を自分たちの問題として理解するための基本的な情報は、全く書かれていません。国民の大多数が知らないのも当然です。しかも、自国の領土に対する意識を高めることが目的であるはずの日本の教科書が、ともするとロシアの北方領土における占有を認めるかのような表現になっていることに疑問を感じざるを得ませんでした。このような記述では、ほとんど授業で扱われることも、テストで聞かれることもないのではないか?と不安になりましたし、誤った領土問題の理解をも生みかねないのではないでしょうか。 また、教科書が実際どのような形で国民に開かれているか自分たちの目で確かめるため、公立図書館での貸し出し状況を見に行ったりもしました。すると、教科書を置いているとしている図書館であっても、実際は書庫にあるため、ほとんどの人は存在すらわからない状態のところもあり、教科書公開のシステムはまだまだ確立されていないということがわかりました。 日本国民の領土問題への意識の低さについては、私自身、自分の国の話なのに、他人事のように思って傍観者であったことを非常に反省しました。「自国の領土に意識を向ける国民が一人でも多く増えていくことが、平時の最も大事な安全保障である」という議員の発言には、本当になるほどと思わされました。

◆委員会質問前日は大忙し!?

その、教科書における北方領土記述問題について、議員が予算委員会で質問に立つ機会がありました。予算委員会といえば、NHKでテレビ中継も行われる花形の委員会です。今回は急遽、議員が質問することになったのですが、前日までに内容を詰めて、あらかじめ関係省庁に質問の骨子を通告しなければなりません。委員会で使う資料やパネル作りもあって前日の事務所は大忙しだったんです!夜遅くまで準備をされる議員やスタッフの方々の姿を見ながら、やはり議員事務所はひとつのチームなんだなと実感せずにはいられませんでした。私も一緒に残ってお手伝いさせていただいたことで、連帯感を共有できた気がした日でもありました。自信を持って委員会の質問に立とうとする先生方ですが、その裏にはそれぞれの事務所で大変な準備や努力があるのですね。

◆予算委員会後の反響

議員の質問がNHKで全国放送された後の反響は、予想を上回るものでした。平日の昼間の放送だったにもかかわらず、電話やメールでの感想・問い合わせがひっきりなしに届き、改めて国会議員の発言の責任の重さを感じました。ホームページへのアクセス数も普段の44倍だったそうです!その中には、議員の発言を聞いたことで、領土問題の右翼的な印象が変わったという意見もあり、このことは、議員の発信したメッセージが確実に国民の領土意識を高めることに役立っているという証拠のように思います。これを受けて、議員はその後の文教科学委員会でも関連した質問をすることが決まり、また、急遽、北海道根室市で行われる北方領土に関する勉強会でも講演して欲しいとの依頼を受けました。 こうして、予算委員会で問題提起をする準備段階から、その後の反響までの一連の動きを通してみて、政治が社会に与える影響力をひしひしと感じました。これは、議員の活動や発言が世論を動かしていくという一つの例だと思います。永田町という小さな町の中でもこのように日々国が動いている、そう考えると、やっぱり政治ってすごくおもしろい!!このような場面に立ち会えたことは、インターンで得られた最も貴重な経験だったと思います。

◆研修を終えて・・

今回のインターンで、私はたくさんのことを学びました。社会人としての基本的なマナーから、タイムマネージメントの重要性、テーマと要点をコンパクトに伝える技術、そしてただの文字の羅列にすぎない情報から知識を読み取る作業など、これからの社会生活において非常に有益な知識だと感じています。それに加えて、企業インターンでは決して見ることのできない政治の世界を垣間見ることができ、そこで働く人々の政治に対する努力や情熱を目の当たりにできたことは大きな収穫でした。自民党本部で毎朝開かれている部会で、議員の方々が安全保障や教育について活発に発言・質問し、それに対し各省庁の方々が熱心に説明を行なっているのを見て、私の中の政治に対するイメージはいい意味で大きく変わりました。学校の中にいたのでは得られない数々の貴重な機会を提供してくださった、議員をはじめ事務所スタッフの皆様に、心よりお礼を申し上げます。頼りない私たちの面倒を熱心に見てくださって本当にありがとうございました。また、このようなインターンの制度を用意して頂いた大学のスタッフの方々にも、感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

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