令和最初の憲法記念日に

集合住宅のベランダで、子供と共にマグネット式の国旗を掲げて我が家の祝日は始まります。

「主権(国の統治のあり方を最終的に決定する権利)は国民に在る」と日本国憲法が定め、民主主義国家の発展に努める中で、やはり主権者たる国民の声を直接憲法のあり方に反映させることは、最大の主権行使であり、極めて重要な民主主義の実践だと考えます。

日本が敗戦を喫して、米軍を中心とする占領軍による統治を受けていた時代、すなわち日本に主権(他国に干渉されることなく、国の統治のあり方を独立して決定する権利)も外交権もなかった時代に、GHQの顔色を見ながら制定された現在の憲法を、今を生きる全国各地の国民の直接的な参画を得て自ら作り上げる憲法にしていくことこそ、日本が真の独立主権を発揮し、民主主義を貫く平和国家としての、日本の歩みを確かにする道だと考えます。

現在の憲法が謳う崇高な理念や価値観は堅持しつつ、(憲法制定時の)70年以上前には想像だにし得なかった国内外の情況変化に的確に対応できる現実的視点を加え、日本やアジア、世界の安全と安定、幸福と繁栄に向けて寄与する日本の憲法とはいかにあるべきか、丁寧に議論を深めたいです。

憲法に対してどのような立場をとるにせよ、国会の場で真摯に憲法についての信念や考えを誠実に表明し、主権者たる国民皆さまの判断を仰ぐための努力を重ねることが、与野党問わず国会議員の重要な務めなのではないでしょうか。