「北京五輪 日中外交 歴史の教訓を」

【動画】中国の国威発揚のために最大限利用される2022北京冬季オリンピック・パラリンピックに向け、日本外交として忘れるべきではない「歴史の教訓」があります。

今から14年前の2008(平成20)年、北京夏季オリンピック開会式に向けて、皇族方のご出席が検討されていました。この時、参議院内閣委員会で質問に立った有村は、中国によるチベット弾圧など国際的な懸念が出ている中での皇族方の訪中に関しては、くれぐれも慎重に判断するよう、日本政府に訴えています。

国会質問において、有村が論拠としたのが天安門事件(1989年)後の日中外交。当時、人権弾圧によって国際的に孤立していた中国が、「西側諸国の制裁網」を打破するため、日本をターゲットに戦略的に「天皇皇后両陛下のご訪中」を企図し、厳しい国際世論を軟化させる契機として利用した歴史を取り上げ、日本の皇室が、再び中国政府によって政治的に利用されることのないよう、日本政府を牽制しました。

この有村の国会質問から6日後の2008(平成20)年4月2日、産経新聞が朝刊一面トップ記事において「北京五輪開会式 皇族出席見送り」との政府決定を報じ、有村の内閣委員会での国会質問を報道しました。

【歴史は繰り返す。歴史の教訓を未来に活かす。】 日本国および国民統合の象徴としての天皇陛下や皇室の権威と信頼を守り、国益に沿った戦略的思考で外交を考えたいものです。