参議院 内閣委員会にて「LGBT理解増進法案」について、質問に立ちました。

衆議院でなされた論点との重複を避け、戦略的に練った質問を投げかける事によって、意義ある新しい答弁を引き出し、公式の議事録に残す事が、私の最大のねらいでした。

国権の最高機関である国会の議事録は、半永久的に保存され、意義ある答弁を残すことができれば、それが(歴史に埋もれず)その後も引用活用され、今後の社会秩序や法制・公的方針に影響力を持ち、後世の検証のよすがになるからです。

4月、自民党内でこのLGBT法案が改めて、本格的に審議され始めた時、《テコでも動かない大きな流れ》を直感的・確信的に察知した私は【ではどうすれば私の裁量で、日本の未来に良い影響力を行使できるか】を冷静に考え、実効力のある国会質問で勝負することが最善の道だと信じて、その可能性を探ってきました。

国会対策上、重要な法案について、党を代表するような質問機会になる場合の質問者の人選については、参議院自民党執行部において、様々な検討がなされます。

私が今回質問に立つためには、多くの方々の理解や権限、支持や党内における信用が必要であり、水面下でその協力を探り続け、やっと得た15分の質問時間でした。

事実上、党を代表して質問に立つ以上は、投票行動において【党議拘束に造反しない】という信用責任とセットになります。

ゆえ、国民的懸念や国民感情を探り、公序良俗・安全安心の実を取る答弁を引き出す役割を、質問者として担った時点で、有村の投票行動は【党議拘束に違わない】選択をする事が自ずから求められると自覚し、この時点で腹を括りました。

それゆえに前回のTwitter、Facebook(6月14日夕刻 記名入り文書)で、質問に立つ以上《相応の責任が伴う》=《党議拘束に沿った投票行動になる》事を、質問に立つ前夜に、報告させて頂いた次第です。

連日深夜2時、3時、当日朝の4時半までかかって仕上げた質問は、昨日無事本番を終え、その後実に多くの新聞、速報記事、動画にて取り上げられ、Twitterでは《有村治子》がトレンド入りするほど(賛否両論)のトピックとなり、意義ある答弁を引き出す目標は、一定程度クリアできました。

これが女性・子供の安全安心を含めた日本の価値を守りたい私が、国政の渦中に身を置き、現実的視点と複眼的思考を働かせて、真摯に考え続け導き出した、私なりの《保守政治家の使い方》です。

もとより賛否両論のご意見を頂くのは覚悟の上ですが、真心こめて言動を重ねたことに、悔いはありません。 少なからずの方々が、この《様々な制約がある中で判断が分かれる、厳しい選択》に、それでもエールを送って下さったことは、とてもとても勇気付けられましたし、責任もずしりと感じました。

心から感謝申し上げます。

もとより至りませんが、これからも日本の未来を少しでも良くするために、私なりにベストを尽くして参ります。

6月16日夕刻 謹みて
参議院議員 有村治子